クールガールと獣《ケダモノ》くん
3人分のしょうが焼き。


目を輝かせる二匹。



「召し上がれ。」


寂しいなんて思わない。


こうやって、誰かとご飯が食べられるから。


何でもない時間が
すっごく幸せなんだよ。




「「うっま。」」


「良かった。」


「そいやあさ、ルイ結城さんとはどうなの?」


「ぶっ…ケホケホッッ…」


恭二からの質問に、
同様するツンツン頭。


わかりやすッッ!


ま、話は全部祐希さん経由で聞いてるけど。


「んだよっ…汚い。」

「お前がいきなり言うから。」

「で、どうなの。」

「誕生日、一緒に過ごすんでしょ。」

「なっ!結衣知ってるの?」

「全部。
てゆうかさ、もうはっきりすればいいのに。
好きなら好きってさ。」


「まだ結衣が?」


「それはない。
今は祐希ちゃんのが存在がでかい。
ただ…そのさ…真っ直ぐすぎて何て言ったらいいかわからなくなるというか…
緊張すると言うか。
俺も…なんだ…タイミングか゛「ようするにへたれ。」


「へたれ。つうか祐希さんが可哀想。」


「煩いな。
だから、祐希ちゃんの誕生日に言おうかと思ってるんだよ!」


「お~なかなかロマンチストだな。ルイ。」


「まあな~」


「とにかく祐希さんはアンタのこと、すっごい好きだから。
必ず幸せになると思う。」


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