クールガールと獣《ケダモノ》くん
祐希side


ヤバイ…


どうしよ…


『大丈夫だから。
緊張しないでさ祐希さんはどんと構えてなよ。』


「だってぇ~結衣ちゃあん」


「大丈夫!じゃあね。」


ツー…ツー…ツー…


切れたよ…


12月19日。


今日は私の誕生日です。


ルイくんが、私と誕生日
一緒に過ごしてくれるって言うから只今待ち合わせ中。


いつもより、女子力高めで気合いを入れたものの…

緊張しすぎて、結衣ちゃんに電話をした。


ルイくんに会う時は
いつも緊張する。


「プッハハハ。」


「え!?ル、ルイくん!?」


「緊張してるんだね。」


いつからいたのか
ルイくんが笑いながら後ろからきた。


「まさか…電話聞いてた?」


「うん。」


マジか…


終わったー。恥ずかしいよー。


「大丈夫。
ほら行くよ!」


ぎゅっと握られた手。


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