クールガールと獣《ケダモノ》くん
そして日曜日。


朝、10時に駅集合。


そう言われて、支度をしている。


「服…どうしよ…」


クローゼットを開けると、目にとまったボーダーのワンピース。


初めて会った時に、
アイツが勝手に買った服。


結局その日以来着ていなかったから、せっかくだからそれを着る。


髪は、緩く巻いて
メイクはいつもどうり。


てゆうか、あの人朝弱いのに遅刻しないよな。


なんて疑問になりながら、
家を出た。



駅に着けば、まだヤツはいなくて…

日陰を探して、待った。


「ねえ、キミ何してんのー?」

暇人がナンパ。

いつもならば、着いていくけれど…今日は違う。


「人待ってる…」


「待ってるくらいなら
俺と遊ぼうよ~。」


「そいつ、ダメ。
俺の獲物だよ。お兄さん。」


後ろから、低く気だるい声がした。


私服もバチッと決めてる
白金の人。


あまりにも冷たい目で
ナンパ男を睨むから、
慌てて去った。


「怖いよ?」


「そうか?」


自覚なしみたいだけれど、かなり怖いと思う。


私もこんな目をするのだろうか。


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