-8年後-
-1年目-
いつもと違う学校
美歩 司先輩は卒業してしまった…。
司先輩のいない学校は
つまらないと思った。
今更になって気付いて、
私と司先輩がぶつかった廊下を
通ると涙目になってくる…。
何で人は大事なものを
失ってから気付くんだろう…。
私は中学3年になったけど
司先輩はもちろんいない。
追いかけても
追いかけても
届かない。
去年は、
朝 司先輩の後ろ姿を見るのが
好きだった…。
朝苦手な私は、司先輩に
会うために早起きして
司先輩の白黒のチェックの
マフラーが風になびくのを
後ろから見るのが
好きだったの…
後、少しで届きそうで
届かない距離なのは
わかっていたのに…。
司先輩は高校でも
野球部に入るのか
坊主に近い髪型だった。
そんないつもと違う先輩も
好きだった。
わかっていたはずなのに…。
今日は先生から高校見学に
行くプリントを貰った…。
ん?高校見学…?
司先輩の高校見学に行きたい☆
絶対 司先輩の高校行きたい!
まさか司先輩に会う訳ないよね~。
高校見学当日
高校の説明を一つ一つ聞いて
外に出ると…
遠くの方で
…自転車をひいている人が
見覚えある後ろ姿だと
直ぐわかった!
私は目が離せなかった。
自転車をひいている人の
隣りにいる人が
私に気付いたのか
何か話している。
自転車をひいている人が
振り返った…
…え!?何と司先輩だった!
司先輩はギロリと睨んだ…
…ん?今睨んだよね?
内心思った。
睨むことないのに
こっちが睨みたいよ
と思ったが
睨むことも出来ない私は
気にしてないふりをした。
美歩 友達が恋ばなをする時の
嬉しいそうに話す顔が
すごくかわいくて
こっちまで微笑んでしまう。
私も…そんな顔で笑えたら、
どんなに幸せだろう…。
でも、その友達は
前とは違って
私の知ってる友達では
なく大人になっていた…。
すごく尊敬してしまう。
ちゃんとお互いに
「好き」と言えるなんて、
すごく素敵だと思うし、
思いが通じ合うことって
幸せなことだと思う。
私も司先輩とそんな風に
なれたら、あんな風に
嬉しそうに恋ばなしてたのかな…
と思ってしまう…。
でも終わったなんて
決めつけるの良くないよね?
前向きに考えないと
いけない時だってあるよね?
がんばることがだめなんて
ことないよね?
3年のクラスの旗のデザインを
考えることになった。
皆で決めることになった。
私は1日遅れて旗の
デザインを出した。
担任の先生は
私の旗のデザインが
気に入った様で
最初に選ばれた人
と私のデザインを
一緒に描いたらと
言われた。
下書きをしていた。
私がいなくなった
すきを見て…
その人は上から絵の具で
私の下書きを塗りつぶした。
きっと自分の絵だけを
描きたかったのに
私との合作が
気に入らなかったの
だろうと思った。
私はショックのあまりに
声が出なかった…。
担任の先生は気付いたのに
何も言わなかった…
~私はこれから起こる出来事に
気付きもせずに…いつもと
同じ平凡な毎日が
どれだけ大切だったか
思い知るかわからないでいた~
司先輩のいない学校は
つまらないと思った。
今更になって気付いて、
私と司先輩がぶつかった廊下を
通ると涙目になってくる…。
何で人は大事なものを
失ってから気付くんだろう…。
私は中学3年になったけど
司先輩はもちろんいない。
追いかけても
追いかけても
届かない。
去年は、
朝 司先輩の後ろ姿を見るのが
好きだった…。
朝苦手な私は、司先輩に
会うために早起きして
司先輩の白黒のチェックの
マフラーが風になびくのを
後ろから見るのが
好きだったの…
後、少しで届きそうで
届かない距離なのは
わかっていたのに…。
司先輩は高校でも
野球部に入るのか
坊主に近い髪型だった。
そんないつもと違う先輩も
好きだった。
わかっていたはずなのに…。
今日は先生から高校見学に
行くプリントを貰った…。
ん?高校見学…?
司先輩の高校見学に行きたい☆
絶対 司先輩の高校行きたい!
まさか司先輩に会う訳ないよね~。
高校見学当日
高校の説明を一つ一つ聞いて
外に出ると…
遠くの方で
…自転車をひいている人が
見覚えある後ろ姿だと
直ぐわかった!
私は目が離せなかった。
自転車をひいている人の
隣りにいる人が
私に気付いたのか
何か話している。
自転車をひいている人が
振り返った…
…え!?何と司先輩だった!
司先輩はギロリと睨んだ…
…ん?今睨んだよね?
内心思った。
睨むことないのに
こっちが睨みたいよ
と思ったが
睨むことも出来ない私は
気にしてないふりをした。
美歩 友達が恋ばなをする時の
嬉しいそうに話す顔が
すごくかわいくて
こっちまで微笑んでしまう。
私も…そんな顔で笑えたら、
どんなに幸せだろう…。
でも、その友達は
前とは違って
私の知ってる友達では
なく大人になっていた…。
すごく尊敬してしまう。
ちゃんとお互いに
「好き」と言えるなんて、
すごく素敵だと思うし、
思いが通じ合うことって
幸せなことだと思う。
私も司先輩とそんな風に
なれたら、あんな風に
嬉しそうに恋ばなしてたのかな…
と思ってしまう…。
でも終わったなんて
決めつけるの良くないよね?
前向きに考えないと
いけない時だってあるよね?
がんばることがだめなんて
ことないよね?
3年のクラスの旗のデザインを
考えることになった。
皆で決めることになった。
私は1日遅れて旗の
デザインを出した。
担任の先生は
私の旗のデザインが
気に入った様で
最初に選ばれた人
と私のデザインを
一緒に描いたらと
言われた。
下書きをしていた。
私がいなくなった
すきを見て…
その人は上から絵の具で
私の下書きを塗りつぶした。
きっと自分の絵だけを
描きたかったのに
私との合作が
気に入らなかったの
だろうと思った。
私はショックのあまりに
声が出なかった…。
担任の先生は気付いたのに
何も言わなかった…
~私はこれから起こる出来事に
気付きもせずに…いつもと
同じ平凡な毎日が
どれだけ大切だったか
思い知るかわからないでいた~