俺様男子と無口な男子、キミならどちらを選びます？

*〜クウside～*



「私の用件は…な」



…って、今言うのかよ。



「は？用件って……っ!!!？」



その瞬間、俺は目を見開いた。



俺の唇に柔らかくて温かい唇が乗る。



「んっ…!!」



ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待て!!!!



「…はっ…はぁ…


━━な、何のつもりだ…」



当のエノキは、顔を真っ赤にさせていた。



「あ、あいつらに…見せたかったんや…」



「は？何で…」



あいつらを見ると、ショックを受けたような顔をしていた。



━━…は？ショック？



何であいつらが受けてんだよ…



あいつら両想いなんだから、こっちが何しようといいはずじゃ…



って言っても俺は、この関西弁女と何もする気はないが。



そして、チラッとエノキの方を見た。



すると…



「ごめん…」



と、謝ってきた。