俺様男子と無口な男子、キミならどちらを選びます?
〜第二章なのです!〜
*旅行券*
━━あの屋上のことがあってから、一週間が経った。
クウはいつも通り私をいじめ、アンちゃんと喧嘩をしている。
けど、私には分かる。
どこか、よそよそしい。
この一週間見せる笑顔は何だか作り物に見えてしまう。
綺麗だと思ってしまうほどの満面の笑みは、どこへ行ったのだろう。
━━もう一度、笑ってくれないかなぁ…
「…?…何だよ?気持ち悪い…」
「はぁ?気持ち悪いって何なの…」
クウってば、ひどすぎる。
「いや…だって、自分の方見ながらニヤニヤしてる奴とか見たら、
誰でも気持ち悪いって思うだろ。
フツー。」
…ほへ?
ヤ、ヤバイ…
そんな顔してたんだ…私…
全く気づかなかった。
無意識にしてたとか、自分でも気持ち悪いと思ってしまう。
き、気をつけよう…