俺様男子と無口な男子、キミならどちらを選びます?
*旅行二日目*
━━二日目の朝。
私は元気を取り戻し、エノちゃんと朝食に向かっていた。
「ハル…もう大丈夫なんか?」
「大丈夫だよ!!
…あんな枕投げ見せられると…嫌でも元気になるよね…」
私がそう言うと、あぁ、とエノちゃんは顔を歪めた。
「あいつら…ほんまに…誰が後片付けすると思っとんのや…」
「あははは…」
━━そうなのだ。
あの喧嘩の後、クウとアンちゃんは部屋の様子など目に写っていないかのように、疲れた顔で自分の部屋に戻って行った。
そして、取り残された私とエノちゃんはなんと朝までかかって部屋を元通りにしたのだ。
もう、ほぼオールだったよ…
この苦労を誰かに称えて欲しいくらい…
そんなことを一人で考えていると、アンちゃんとクウが来た。
「あ!おは…」
「おぉまぁえぇらぁあ…」
エノちゃんから黒い何かが出てくる。
ヤバイヤバイヤバイ
「エノちゃん落ち着いて…」
「落ち着いてられるか!!コノヤローッ!!!!」
━━その後アンちゃんはごめんと頭を下げて来た。
けど、クウは知らんぷり。
そして、いつまでも激おこプンプン丸なエノちゃんを私が鎮める朝だった。