私だけの王子様
今までに、かっこいいって思った人は何人もいた。その度に友達と追いかけてはしゃいでた。




でもそれは恋とは違う、「アイドルを好きになる」みたいな感情。




「いいんだよ私は! イケメン見つけて追っかけてるだけで! うん、それが楽しいもん」




そんなことを話していると、食堂のカウンターの方から女子の甲高い声が聞こえた。




「キャー! 文化祭のミスターよ!」




え、イケメン!?そう思って振り向くと。




「え、かっこいい…」




そこには私の理想の男の子がいた。




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