私だけの王子様
翌朝。




「あ〜確定。一目惚れ」




「それいつも言うよね」




イケメンを拝んだ翌日はいつもその話題で持ちきりになる。アズはそろそろ、飽きてると思うけどね。




昨日の昼間から、あの黒髪くんが頭から離れなくなっていた。昨日の夜もほとんど眠れなかった。いつもよりソワソワして、気持ちが高ぶってしまった。




「それにしても、文化祭のミスターなんだって? 黒髪くん。そんなに有名人なら私が知らないはずないと思ったんだけど。」




「あ、一花。昨日ちょっと聞いた話なんだけど、あの人裏ミスターってやつらしいよ。」




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