明日
明日
もう僕もあれから成長して
少しずつ大人になって
世界に溶け込むように
毎日を平凡に過ごして
それなりの日々を送ってるよ
でもやっぱり
あの濃厚な夏に比べると
ちょっとばかりスパイスが足りないかな
まだ僕は君のことを忘れられないなんて
子供っぽくて笑えるでしょ
でも、それくらい君は僕にとって
いや、みんなにとって素晴らしい人だったんだ
でもそれは失ってからじゃないと気づかないものだったんだね
まるで太陽を失った地球みたいだ
朝になれば日が出て僕らを照らし
夜になれば世界を暗黒に包む
それがあたりまえだった
でも太陽を失った今では
朝と夜の区別だってわからなくなってしまったよ
ただそこにある
それだけの僕を救ってくれた太陽は
もういないんだね
海咲…今会いにいくよ
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