Jamping!
うわー、まつげ長っ。男の癖に綺麗な肌しやがって。

髪が赤と金。所詮不良という奴らだ。

おかしいな、ここ偏差値が県ナンバー1なのに。

そう思い、ぼーっと見てると赤髪がジロリと睨んできた。

「おい、邪魔なんだよ。退きやがれ。」

…………………は?おいこらちょい待て!!!
今、コイツ私のことを邪魔だと言った!?

ビューティフルガールのこの私を!?

何なのコイツ…………!!!!!……物凄く面白いじゃない!

自分でもわかるくらいキラキラした顔で敬愛の眼差しを向けたら若干引かれた。

Oh.....ぶろーくんまいはーと………。
さすがに私も傷つくわ。今までそんな態度とられたことないからね。面白いけど。

「そっかあ、邪魔だったわよねー。ごめんあそばせ?」

でも、邪魔だったのはあんた達もよ。

「でもさあ、あんたらと群がっていた女子たちも結構邪魔だったわよ。自分たちのことを棚にあげるなんてみっともないことしないわよね?」

そう言って黒い笑みをはりつける。そしたら、二人とも少し肩をゆらした。
この程度でビビるなんて。みっともないわ。

そう思っていると今度は金髪が口を開いた。

「………でもっ、コイツらは別に俺らの仲間じゃねえし………。」

所詮負け犬の遠吠え、大したことないわ。

「間抜け。その程度の言い訳、幼稚園児でも思いつくわよ。」

< 10 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop