Jamping!
悠貴side.

俺は今日入学式があったが面倒くさくてサボった。けれど、渚っていう俺の仲間がクラスだけでも来いってうるさいから、入学式が終わった頃に行った。

そして、その教室で信じられないヤツに会った。なんと、絶世の美少女。それが相応しい容姿を持った女がいたからだ。しかも、ソックリな双子付き。

さらに驚いたのは、俺を見ても何も変わらないからだ。

大概の女共は媚びたり、頬を染めたりするヤツらだ。

だが、この女は無だ。怒ってもいたがそれでもぎゃあぎゃあ騒がずに、ただ淡々と思ったことを主張してるだけだった。しかも、それが結構、的を射ている。

「悪かった…。」

久しぶりに心から謝ったような気がする。

渚も思うところがあったんだろうか。割とすぐに謝った。

それには驚いた。コイツはどれだけ俺がお前が悪いと言っても、自分で悪いと思わなければ謝らないのだ。

ソイツは満足そうな表情を浮かべると、手をひらりと振って帰った。

「あの子、羅織水龍て子でしょー。学年首位のー。」

学年首位!?マジかよ………?もっと、ガリ勉ぽいヤツが首位かと思ってた……。

俺に靡かない女………。あんな綺麗な容姿をもって学年首位の女………。初めて見たぜ。

気に入ったぞ………、羅織水龍………!!!

悠貴side.end
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