Jamping!
私はパッと縄をほどき、一番手前にいた男の腹に蹴りをいれた。すると、そいつは泡を吹いて倒れこんだ。はっ、この程度で…弱い奴……。
まだまだいくよ!!

倒れた音に気づいて、残りの二人がかかってきた。

ふふ。甘い甘い!!

あっという間に倒し終わった。瞬間、二台のバイクがドアを突き破ってきた。

幸い、ドアの方から離れてたから、飛び散った破片やらは当たらなくて済んだけど。

でも、危なくない?

「あれ………思ってた構図と違う…………。」

知らんがな。

赤い髪の奴が呟いたセリフに思いっきりつっこんでしまった。もち、心の中で。

「あー、何の用?あんたらもこいつらの仲間なわけ?言っとくけど、私を相手にするのは賢明な判断とは言えないが?」

さっきの奴らよりは結構強いけど、でも私にはまけるだろう。

なんたって私武道という武道、全て段持ちだったりする。

小さい頃から強くなりたかったんだよな。

「………す、スイマセーン……。あと、敵ではありません!誓って!」

赤い髪のヤツになんか謝られた。ま、どーでもいいけど。

「ふーん。じゃスイロン帰ろっか。」

スイロンも縄を解いて立ち上がった。
怪我はないようだ。

「おい。」

倉庫から出ようと思ったら、黒髪のヤツが声をかけてきた。鬱陶しいな。まだなんかあんの?
< 15 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop