Jamping!


「明日からもう授業始まるんだっけ?」

火龍が聞いてきた。

「うん、まあね。いきなり6時間あるよ。」

え、めんどう。私頭良いけど別に授業が好きってわけではない。

むしろ受けなくても教科書あればいけるし。

さぼろーかな。

「さぼっちゃだめだ。」

あ、声に出てた?

「教員に目をつけられると思う。」

「それはダルイ。」

しゃーないな。テキトーにいい子ぶっておくか。

「なあ、水龍。先にお風呂に入ってもいいか?とても眠くて…。」

確かにいつもより覇気がない。
いや、いつもあるわけではないけど奇襲が来たら一瞬遅れるような感じ。

…奇襲来るとかどんなだよ。

我ながら例えがおかしかったと思う。

あれ?私って頭良いよね?模試とか満点近いんだから頭良いよね?

くだらないことがきっかけで悶々とし始めた私を見て火龍が慌てた。

「あ…ごめん!水龍も疲れてるよな。私あとででも大丈夫だから…。」

え、何この子いい子?いい子なの?




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