Jamping!
火龍side.

暇だな。ものすごく暇。今は入学式の真っ只中で、水龍は新入生代表として挨拶をしている。

あの子昔から頭良かったもんなー、私と違って。まあ、スポーツなら、そこらへんの人間なら誰にも負けないけど。

現に中ニの時100メートルの県トップを叩き出したし。ついでに未だ破られていない。

さっきまで水龍といたから、ベラベラしゃべってたがな。まあ、あんま喋っちゃいけない場所だもんな。我慢、ガマン、がま…ん…。

それでも大人しくできず、周りをキョロキョロ見てみると、1人異様な男子生徒がいた。

大概水龍を見ると、頬を染めて興奮するはずなんだが…。

ソイツはものすごく睨んでいた。

へー、歯軋りまでしちゃって。珍しいー!
2組のやつか。覚えとこっと。

そして、壇上に目を戻すと水龍が終わりの礼をしていた。

火龍side.end
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