夜姫 

「その心の狭さと醜さでなんでNo.1なのかさっぱりだわ」
 


美喜はわざとらしく大声で言う。



「黙れよ、お前No.1とったことあんのかよ」



No.1の理彩は、丸顔で少しぽにゃっとしてておまけに顔が少し荒れている。
元々豆のような目はつけまやアイライナーのおかげでぱっちり。



「ないですけどー、そんなブルドッグみたいな顔がなぜNo.1なのか理解できなくて………。男ってホント見る目ないなぁ」


美喜は理彩の背中にそう言葉を投げ捨て、唇を噛み締め待合室をでた。





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