守りたい恋だってあるんだって
先輩
春、僕は高校2年生になりました。
これといって高校生活は出会いも無く、
当たり障りない日々でした。
こんな、弱くてコミュショーな僕に
友達なんて数少なく、トラブルも無かった。
でも、そんな日々が少し窮屈で退屈だった。
「………かわくん!清川くん!」
「ハッハイ!?」
ボーッとしていたためびっくりして
声のする方へ向く。
「なに、ボケッとしてんのー!
ほれ、これを資料室まで運んどいて!
悪いねー、私これから会議だから!頼んだよー!」
ズシッと肩から手にかけて重みがのし掛かる。
僕がひょろっこいだけなのかな。
それより、
…………これは世に言うパシリですか、先生。
はぁ、重たい。