【続】想われたくて…―Side story―
大分みんなのテンションが落ちかけて来た頃


俺がトイレから出て行くと……


壁を背にしゃがみ込む、カオリの姿。


俺が出て来た事に気付くと、パッっと顔を上げて上目遣いで俺を見た。



「圭介くぅん。カオリ、酔っちゃった〜♪」


立ち上がり、俺の首に腕を絡ませてくる。





……でた。


いつものパターン。



「大丈夫かぁ?」


実際には、そこまでベロベロの状態には見えない。


俺は苦笑いで心配している素振りをする。



「カオリ今日帰れ無いっぽい〜!!

ね、圭介クン……一緒にお泊まりしてこ?」






ほらな。



これがいつものパターン。





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