【続】想われたくて…―Side story―
「………………。」



「……安藤さん?どうしました?」


呼び止めた物の、何も言えない俺。


うわ。


すげーカッコ悪い……。



……よしッ!!


「あのッ。良かったら……さ、携帯番号教えてくれない?」


俺は、どうしようも無い恥ずかしさが込み上げて、ギュッっと目を瞑って言った。 








ん?



何の返答も……無ぇ!!



俺がそっと目を開け、彼女を伺うと……



ゔっ!


んなキョトンとした顔で見るなよぉ!!



「や……、迷惑ならイイんだ!気にしないで!!じゃ、気を付けて帰ってな!」


そう言って、さっさとその場を離れようとした。


やっぱ、さっき会ったばかりのヤツに……


教えたくねぇよな……。


完璧軟派だよな。




「……あ、あの……っ!」


!!


振り返って歩き出そうとした、俺の背に……


天使の声。


その声に、振り向くと……


可愛いらしく頬を染め、照れた彼女。





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