【続】想われたくて…―Side story―
こいつは今の彼女、木村と付き合いだしてから


必ずそうやって、男友達との付き合いと、彼女との付き合いを両立させている。


前だったら……


先に女と約束してても、そっちをドタキャンしてこっちを優先させてたのに。




……俺も、実来チャンと付き合えたらそうなりそうだな。


「どうしても木村も一緒じゃなきゃダメか?」


さすがに木村の前でぶっちゃけるのは、恥ずかしい気が……。


「あぁ!」


ケッ。


やっぱりな。




ん?


でも、こういうのは……


女の意見も必要か?




うん、そうだな!


女心とやらを、聞いてみるか。


木村じゃあ、ちょっと頼り無ぇけど〜。


「わかった!三人で飯、行こうぜ?聞いてもらいてぇ話があんだ。」



俺は、二人に話す事を決意した。


「ん?話?めずらしいな。改まっちゃって。」


海は驚いた様子で、そう言った。


まぁ。


確かに。


海に、“話がある”なんて初めてだ。


「ん〜。まぁな。

ま、とにかくよろしくな!」



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