【続】想われたくて…―Side story―
「……コホンッ!え〜、よくぞ聞いてくれました!」


俺は海の急かす言葉に、ふざける様に答えた。 


「もったいぶらずにさっさと言えよ〜!」


ニンマリする俺を、軽く睨む海。


「まぁ落ち着けって。あ、木村もちゃんと聞いてくれよ?」


カウンターに三人で並んで座っている俺達。


俺は、海の向こう側に座る木村を、覗き込む様にして言った。


「へ?は、はい。」


ただ付いて来ただけで、自分には関係の無い話だと思っていたのか


すっとんきょうな声を出す木村。


「へ?じゃねぇよ。今の俺には、お前の力が必要なんだ!」


俺はわざと木村をジッっと見つめながら言う。


「お前、見つめ過ぎ。見物料取るぞ?」




こいつ、面白れぇ。


思った通りの反応してくれるぜ♪




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