【続】想われたくて…―Side story―
「いや、マジだってッ!初めてなんだよ。あんな……一目惚れ?みたいなのは!」


俺はとりあえず海の疑いを、必死に晴らそうとした。


「ふ〜ん?一時的じゃねぇの?お前の事だから、ヤリてぇ〜って。」


ったく。


まぁ、今までの俺を考えれば……


海がそう思うのも無理ないか。


「いや、今までとは違うんだ。……なんか、こう……

逢った瞬間、でっかい太鼓の音がして……

その後はまさに短距離走した後みたく心臓がうるさくて……。」


やべぇ


思い出しただけでドキドキしてきた。


完全病気だな、俺。


なんだか照れ臭くなって、俯く俺に……


突然、海が叫んだ。



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