【続】想われたくて…―Side story―
「で?で?どうやって知り合ったんだよ。合コンか?」


海はニヤニヤしながら、勢い良く聞いてきた。


「ちげぇよ。一昨日の雨の日、偶然……」


俺は、実来チャンとの出来事を細かに説明した。






「へぇ……ホント、すごい偶然ですね!」


俺の話を聞き終えた木村は、感心する様に頷いた。


「で、連絡は来たのか?」


海は、落ち着いた感じで言った。


「いや、それがまだなんだ。」



……そう。


実来チャンからの連絡はまだ無い。


「あのコ、俺の事もう忘れちゃったのかな……。」


俺はうっかりシリアスな気持ちを、出してしまった。


「クックックッ!お前、ほんっと、本気なんだなぁ。そんな恋愛で落ち込んだ姿、初めて見たぜ?」


海は楽しそうだ。


……クソ〜


「うるせぇ……。」


俺の顔は、多分真っ赤。


はぁ。


なんか悔しい。




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