【続】想われたくて…―Side story―
「木村〜!俺はどうしたらイイんだ?もし連絡来たら、すぐ誘ったりしてもイイのか?」


大分イイ気分に酔って来た俺。


必死に真面目な恋愛の仕方を、木村に学ぶ。


俺、やっぱりウザい?



「え〜。イイんじゃ無いですか?食事とか行くくらい。

あ、でもまず、その人に彼氏が居るのか確認した方がイイかも……。」


おぉ。


そうか。


その可能性もあんだよな。


「彼氏……居たら俺……どぉすりゃイイんだよぉ!!」


諦めなきゃいけないのか?


いや、ムリだし!


「海さん。奪ってもイイっすかねぇ!?」


本気の恋愛の、大先輩の海にすがり付く俺。


「お〜!!どんどん奪え〜!!諦めて後悔するより、マシだろ!」


さっすが大先輩。


わかっていらっしゃる!




木村はちょっと呆れ顔。


いいじゃねぇか。


初めての本気の恋くらい、突っ走らせてくれ!



俺、ぜってぇ諦めねぇよ。


もし連絡来なかったら、


一日中駅で待ち伏せするぜ!


ん?


それじゃストーカーか。



まぁ、とにかく。


連絡来なかろうが、彼氏居ようが、何とかしてみせる!


簡単に諦めたら、雨への感謝の意味が無ぇよ!




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