【続】想われたくて…―Side story―
コンビニの外で、コーヒーを飲んでいると……


「ひゃあ、降ってきましたねぇ!」


ポツポツと降りだす雨。


海と木村は、慌てて入口近くの屋根が付いた所へ走る。


俺は……


その場で空を見上げた。




「安藤サン〜?ぬれちゃいますよ〜?」


木村の声をよそに、こないだの夜を思い出す……。


たった二日前の出来事なのに


もう何年も抱えているかの様な想い。


やべぇな、俺。


会いたくてたまんねぇ。




実来チャンに……


会いてぇよ。


実来チャン……


「よぉ、実来!!」


!!??


突然の海の発声。


一瞬、心の声を聞かれたかと思った。


でも、海と木村の方に目をやった瞬間


それが勘違いだと気付く。


同時に……


二日前と同じ心音が響いた――。




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