【続】想われたくて…―Side story―
俺……


気長に待つとか言いつつ、思いっきり待ち構えてるし。


バカだなぁ。


一人で浮かれて、本当バカみてぇだ。



〜♪〜♪



ん?


また鳴ってる……。


しつけーぞ、伊藤!


どうせまた飲み会の誘いか何かだろ。


俺はその電話を思いっきりシカトして、シャワーを済ませた。



脱衣場を出て、そのまま冷蔵庫へ向かい


缶ビールを取り出した。


テレビを付け、ソファーに座り込む。


おっ。


面白いのやってんじゃん。


最近はやりの、お笑い番組。


――カシュッ!


俺は缶ビールを開けると、火照った体に流し入れた。


「……っはぁッッ。うめ〜ッッ。」


やっぱこの時間は落ち着くな。



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