幽霊なキミ。
一、あんた、誰!?
ハッとして目が覚めた。
下の部屋の柱時計がボーンボーンと2回鳴る。
(……2時か。嫌な時間ね。)
案の定、体は重く、機能するのを忘れてしまったかのようにピクリとも動かせない。
頭だけがさえていて、周りがしっかりと見渡せる。
そう、この幽霊だらけの空間が。
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