幽霊なキミ。
ボーンボーンボーンと、柱時計がなった。




3時!早く寝なくちゃ。




ナオトに構っていては寝不足になってしまう。




「ナオト!あんたのことはとりあえず私にはどうにも出来ないから寝るわ。



だからあんたもどっか行って!」




ナオトはえー、と不満の声をあげると




「行くとこないからここにいてもいい?」



そう言って正座した。




その様子がちょっと面白くて可愛くて顔がかっこいいから私は余計イライラした。




「知らない!好きにすれば!おやすみ!」




そう言って、背中を向けて布団にくるまった。 




「おやすみ椿ちゃん。」




彼はいつの間にか近くに来ていて、耳元にそう囁いた。




私はドキッとして、頬が熱くなったのが分かった。




けど、それ以上ナオトのペースに乗りたくなかったから、目をつぶったまま答えなかった。



彼はフフ、と笑って離れていったようだった。
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