幽霊なキミ。
三、つきまとうな馬鹿!
放課後。
私は友達の情報で、バイクの単独事故があったという場所に来ていた。
「……花は供えてないわね。」
「だから!俺死んでないって!」
「…近くの人に聞いてみましょう。」
「無視なの!?」
ナオトを華麗にスルーして、私は近くで農作業をしているおじいさんに声をかけた。
あ、いい忘れていたけど、この辺はかなりの田舎よ。
学校があるのは少し街だけど、基本的には畑ばっかり。
こんなところで事故るなんて、やっぱりナオトはバカだわ。
チラリとナオトを見ると、バチっと視線があってしまった。
「?」
純粋な顔で不思議そうに私を見てくる。
調子狂うわ……。