幽霊なキミ。
「……!

………ちゃん!!」



遠くで声がした気がした。






「……ちゃん



…………つばきちゃん!!」









自分の名前が呼ばれていることに気づき、ハッと目を開けた。






目の前に、ナオトの顔があった。





「な、ナオト!?」





驚く私にナオトはニッコリと微笑んだ。




「おはよう、椿ちゃん!!」





良く見ると、ナオトは私に多い被さるような体勢だった。





「な、何してんのよ変態!!」





私は思わず起き上がってしまった。



ナオトは姿勢を変えなかったので、頭、体をすり抜けてしまった。



「うわぁ気持ち悪っ」




ショックを受ける私とは裏腹に




「わぁこんな風になるんだ!?面白!ねぇ椿ちゃんもう一回やって!?」




ナオトはすごく楽しそうだった。







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