幽霊なキミ。
「そうだったのかぁ……俺、どうなってんだろうなぁ?」



ナオトは残念そうに言った。



スマホの時間を見ると、2:30と表示されていた。





いつもだったらこの時間は幽霊がたくさんいるのだけど、今日はナオトしかいない。




(昨日ので怖がってるのかな……)




そう思うと、目の前のうざいナオトにも少しありがたみが感じられる。





「でも、なんで夜になってから気づいたのかしら。」





私は純粋に疑問を口にした。





ナオトは私のスマホの画面を見つめてから、私を見つめて、言った。





「真剣に、俺死んじゃったとか?」





冗談めかして言ったけど、目が笑っていなかった。





私は




「まっさかぁ!!あんた、殺しても死ななそうじゃない!」



と、無理に笑い飛ばした。
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