幽霊なキミ。
数日たったある日、私は聞いてみた。
「ねぇナオト。」
「なに?」
顔を上げたナオトの真っ直ぐな視線にドキッとする。
「ナオトは……自分が生きてるか死んでるか気になるよね?」
声が少し震えてしまったかもしれない。
ナオトは少しだけうーん、と考えて、
「生きてても死んでても、椿ちゃんのそばにいたいだけだな、今は。」
そう言って、あっけらかんと笑った。
胸が、ズキっといたんだ。
ドキッともしたけど、痛い方が強かった。
なんでこんなに、胸が痛むんだろ……。
私は、すぐには理解できなかった。
でも、その後よく考えながら寝て、起きた時、私はその意味を理解していた。