幽霊なキミ。
八、どっか行って!

ボーンボーン、と柱時計が鳴る。





「つーばきちゃーん!!!」





いつもの声。




ナオトだ。





最近は、ナオトに起こされなくても2時頃目が覚める。





私はわざと煩わしそうに目を開ける。






「おっはよーつばきちゃん。」





ニコニコしているナオト。






「今日は何する?」






「……ざいのよ。」




私は出来るだけ低い声で言う。





「え?」







「毎日毎日、ウザイって言ってんの!!!!!」




今度は大声で。




いつもの照れじゃない、本気のキレてる感じで。

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