幽霊なキミ。
ナオトは、びっくりしてかたまっていた。
……それでいいのよ。
「ほんとに嫌になる。毎日こんな時間に起こして、馬鹿じゃないの?」
吐き捨てるように言う。
「や、やだなぁ椿ちゃん、椿ちゃんだって、いつも楽しいでしょ?」
ナオトは苦笑いで言った。
「楽しくないわよ!!こんな真夜中に起こされて、毎日毎日毎日毎日、勝てしないオセロ打たされて、もううんざりよ!!」
「そんな……」
ナオトは明らかにショックを受けていた。
「もう、顔も見たくないし、声も聞きたくないわ!!二度と現れないで!!!」
私は畳み掛けるように言った。
その時、私の頬を何かがつぅと伝った。
涙……?
私、泣いてるの……?