幽霊なキミ。
九、なんでなのよ…
次の日。金曜日の夜。
ボーンボーンと柱時計が遠く聞こえる。
私は、久々の感覚に襲われていた。
低い耳鳴り、近づく気配。
動かない体、少しの恐怖。
金縛りだ。
頭上には落ち武者の幽霊がフォンフォンと回っている。
ある意味、懐かしい風景だ。
私は、安心していた。
金縛りと落ち武者。
それは、ナオトがここにいないことを意味していた。
……安心したけど、この、心に穴があいたような、この気持ちは何?
ボーンボーンと柱時計が遠く聞こえる。
私は、久々の感覚に襲われていた。
低い耳鳴り、近づく気配。
動かない体、少しの恐怖。
金縛りだ。
頭上には落ち武者の幽霊がフォンフォンと回っている。
ある意味、懐かしい風景だ。
私は、安心していた。
金縛りと落ち武者。
それは、ナオトがここにいないことを意味していた。
……安心したけど、この、心に穴があいたような、この気持ちは何?