幽霊なキミ。
十、ほんとうのこと
……お祭りでもあるの?
そう思ってしまうほど、新幹線に乗ってたどり着いた東京は、人が多かった。
迷路のような乗り換えをなんとかこなし、お花屋さんで花束を買ってバスに乗った。
4時間かけてたどり着いた病院は、思っていたよりは大きくなかった。
ここに、ナオトがいるのね……。
なんだか、引き返してしまいたくなる気もした。
でも、勇気を振り絞って、自動ドアをくぐった。