幽霊なキミ。
緩くウェーブした髪を、一つにまとめていて、優しそうな顔つきの人だった。
「こ、こんにちは!」
私が焦って挨拶すると、おばさんはクスっと笑って
「こんにちは、ナオトの……彼女さんかしら?」
と微笑んでいった。
私はかーっと顔に熱が集まるのを感じた。
「ち、違います!!私は、えーっと……」
友達、なんだろうか。
私は、神崎直人君を知らない。
知ってるのは、生霊のナオトだ。
少しは悩んで、
「直人くんが事故をした近くに住んでる者です。みんな心配してたので気になってきました。」
そうやって答えた。