幽霊なキミ。
「ナオト……。」



その左手を、掛け布団から引っ張り出して握った。




触れられる……。



その手は暖かかった。



血が流れてる。



ナオトは生きてる。





私はその手をギュッと握って、もう片方の手も重ねた。
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