幽霊なキミ。
「ナオト……私ね、あんたがつきまとってくれて、楽しかったわ。」




返事のない寝顔に話しかける。




「こんな楽しい夜が、ずっと続いたらいいと思ってたの。








……だけどね。」








暖かいその手は、ナオトが生きてる証。







「あんたが生きてるなら、幽霊みたいな形で存在してるのは、いけない事だわ。」


私は覚悟を持って言った。






それは、私の気持ちとか関係ないの。



生きてるなら、生きなきゃダメ。






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