幽霊なキミ。



「おかえり!椿ちゃん!!」





ちゃっかり湯呑を持って、とびきりの笑顔で私を迎えてくれたのは






神崎直人、間違いなくその人だった。






「な、なんであんたがここにいるの……!」




私の声は、震えてたと思う。




怒ってるわけじゃないの。




会いたかった。




ただ本当に、会いたかった。

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