私の彼氏さま!!
「愛羅、ありがとう!」
「…?」
彼女に向かって大きな声でそれだけ叫ぶと
、小首を傾げている彼女をちらりと見て早足で話し合いのある教室へと急いだ。
今日の話し合いの内容は…
【正しい交際と援助交際について】らしい。
話し合いに出席した生徒たちは皆そろって怪訝な顔をしていた。
なんでも最近、私たちの大学で援助交際をしている人が多いんだとか。
援助交際か…
傷つくのは自分自身なのにね。
何てことをぼんやりと考えていると隣に座っている中山くんに、トントンと、軽く肩を叩かれた。
「帰ろうか」
そのひとことにパチパチと瞬く。
「え。話し合い終わったの?」