私の彼氏さま!!


「終わったよ、10分ほど前にね」



苦笑する中山くん。




「えっ嘘!? ごめん私なにも聞いてなかった」


「ああ、それなら大丈夫だよ。
大した内容じゃなかったから」



ニコリと微笑む中山くん。


あ…いつもはよく見てなかったけど、
こうして見ると、すごくカッコイイ…
っていうか、可愛いかも。



子犬みたいだなー
特に、ポメラニアンとかそこら辺かな~
髪の毛ふわふわしてるし、目はパッチリしてるし。



なんて事をついつい考えてしまう。


「ほーら、なに考えてるのか知らないけど、もうすぐで下校時間だから帰ろ」


差し出してくる右手。


それと中山くんを見比べ、突然の行動に戸惑いながらもその手をとる。


静かに立ち上がると、中山くんはすっと優しく手を離した。





そして靴箱まで下りる。
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