私の彼氏さま!!
そんな事を考えてしまう。
それ以上考えてしまわないように、ふるふると頭を左右に振って深呼吸をする。
ふと、玄関に置いてある時計を見たら時刻は21時48分をさしていた。
いつもなら、学校から家まで30分で帰り着くのに…
などと思っていたが、今日は帰ってくる途中に喫茶店で軽く食べて、そこからゆっくりと帰ってきたのだと思い出す。
中山くんと2人きりで話すのは初めてだったけど…
「楽しかったなぁ♪」
そう、本当に楽しかった。
けれど、それは次の瞬間、
見た光景によって、消されていく。