私の彼氏さま!!
「あー、彼氏」


ポリポリと頬を掻く瑠美香ちゃん。


「彼氏ってあのチャラ男先輩?」


「こら、人の彼氏の事をチャラ男ゆーな!」


瑠美香ちゃんは
ペチっと愛羅のおでこを叩く。



「昨日の夜は彼氏の家に居たんだけど、
ちょうど恭太に電話かかってきて」


「ふーん、その時なにしてたのかなーぁ?」

「うるっさい黙れ愛羅。

んで、電話終わってから聞いてみたら、
しーちゃんの彼氏からだったって」



低い声で愛羅を一喝してから、私を見る。


「しーちゃんからだったんでしょ?
別れようって言ったの」


「そうだよ」


顎に手を当てて、んー…と何か考えている瑠美香ちゃん。


そしてゆっくりと口を開く。

「私さ、恭太の携帯借りてしーちゃん彼氏に電話したんだよね」


さらりと出たその言葉に目を見開く。


「…え?」
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