私の彼氏さま!!
「…確かに、俺は汐音に酷いことをした」
ぽつり、ぽつりと話し出す秋くん。
「…」
私はそれを扉の後ろに隠れて静かに聞いていた。
「彼女には別れを切り出されたけど、
これにはちゃんと訳がある。
だから、…汐音」
どくん…
「汐音、聞いてるんだろ?
今はまだ俺の話しを聞きたくないかもしれない。
それはそれでいい。
けど、信じてくれないか?
もう1度だけ、俺を信じてくれないか…?」
扉越しに聞く、秋くんの言葉。
信じてって言われても、分からないよ…