私の彼氏さま!!
「だからって、
彼氏でもない人と泊まりなんて…
…え、明日愛羅いないの?」
初めて聞く言葉に戸惑っていると、
愛羅はケロリとした顔で、うんと頷いた。
「従兄弟が帰ってくるから、その日くらい一緒に過ごそうってなってさ」
「あ、なるほど。
それなら、仕方ないか…
私、夕樹くんの家に泊まらせてもらうよ」
「そうそう、それがいい」
早くも2袋目のさきいかを開けて、コーヒー牛乳をおかわりする愛羅。
無言のまま、ただひたすらそれらを食べ終えると大きな欠伸をした。
「あー、なんか眠くなってきた。
うちは寝るよ、汐音は?」
「私はまだ眠くないから、もう少ししてから寝ようかな」
時計を見たらまだ0時にもなっていない。
それに、もともと夜型の私は全く眠くなかった。
「そう。
じゃあ、寝るわー
明日は楽しんでね。
新しい展開があることを期待してる。
おやすみ汐音」
「なによ、新しい展開って…
おやすみ愛羅」
瞼を閉じた愛羅。
その1分後にはスースーと規則正しい寝息が聞こえてきた。
寝付くの早いなー
そして愛羅の寝顔、すごく可愛い。