私の彼氏さま!!


その瞬間に、下半身がしっかりと見えてしまい小さく悲鳴を上げる。


「今更じゃん。昨日みたでしょ?」


「で、でででもっ…昨日は昨日、今日は今日っていうかっ、夜と朝は違うというか!!」



「何それ、汐音って面白い」


くすくす笑いながら手際よく服を着て、
何やら準備を始める夕樹くん。



「どこか出かけるの?」


「ああ、今からバイトなんだ」


「何の?」


興味津々に聞いてみると、夕樹くんはパチりとウインクをした。


「ファミレスと兄貴が経営してる
バーのバイト」


ファミレスの制服、すごく似合いそう…
夕樹くん目当ての女性客とか多いんだろうなぁ。



それにしても、



「お兄さんバー経営してるんだね。
私も今度行ってみたいなぁー」


「学校からすぐ近くだからおいでよ。
もしあれだったら、俺がバイト終わってからLINEで店名と場所教えるよ」


何時に帰るの? と聞かれて、そう言えば決めてなかったなと思う。


「一緒に出てもいい?」


「いいけど、まだ時間早いよ?
それに送ってあげられないし…」



「大丈夫だよ、しっかり道覚えたから!」



「そっか、なら途中まで一緒に行こう」


「うんっ!あ、着替えるから向こう向いてて」


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