私の彼氏さま!!
「気持ちよかった?」
「ぶーっ」
まさかの発言に口の中に含んで飲み込もうとしていた水分を盛大に噴き出してしまった。
幸い、他のクラスメイトは誰も見ていなかったから良かったけれど、ここにいる2人…愛羅と夕樹くんにはもちろんバッチリ見られてしまった。
「ご、ごめん。後でちゃんと拭くよ…。
てか愛羅! なんてこと聞いてるのよ!」
「で、どーだった?」
私の言葉をスルーした愛羅。
あ、無視ですか。
でも諦めなよ愛羅、夕樹くんがそんな質問に答えるはずな…
「最高だったよ」
…。
答えちゃったよ!!!!!!!!!
「やっぱり! だって汐音、上手そうって男子の間で話題になってるほどだし。
それに、清楚な感じだけど行為の時はすごいエロい顔するから、
またそれがいいらしいね」
「うん。確かにすごく上手かったし、
女の顔にすごくそそられた」
うんうん、と頷く2人。
「ちょっと待って、なにその話!?」
「まぁ、気にしなさんな」
「それは無理、教えてよ~」
「気が向いたらね。…ね、中山」
「そうだね、そのうちかな」
めんどくさそうに言う愛羅と、困った顔をしている夕樹くんの言葉に、がっくりと肩を落とす。
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