私の彼氏さま!!


そしてやってきた放課後。

私は重い足を引きずりながら愛羅の彼氏の元へと向かっていた。


「ねぇ愛羅」

「ん?」


足を止めず、歩き続ける愛羅。


「どこに向かってるの?」

「んー、彼氏の家」


さらりとそう言った彼女に対し、私は目を剥いた。


「ええ!?」

「まぁまぁ、あと少しで着くから」


「わかった…」


ああ、どんどん足が重くなる。

それに愛羅の彼氏とは初対面だし。

これからどんな話しを聞かさせるのかと思うと、怖くて仕方がない。



なんて事を思いながら歩くこと15分。

「ついたよー」


どうやら、目的地である愛羅の彼氏の家まで来てしまったらしい。

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