初恋チョコレート


ハァハァと、言いたいことを全部言い切ったのか、ボロボロ涙をこぼした。

そんな姿に、泣き虫なとこは変わんないなぁ、なんて呑気なことを考えていた。


「………今度は私を、幸せにしてよ、お姉ちゃん……」


そのまま部屋を飛び出す優梨。

そんな優梨をただ呆然と眺めていた。

まるで他人事のように、理解ができない。

いきなりすぎて、頭がこんがらがる。

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